- いつかはペットと暮らしてみたい
- 親が動物嫌いでペットを飼えなかった。自立したらペットを飼いたい
動物好きなら、みなさんそう思いますよね。
飼うなら賃貸?持ち家?どちらがいいのでしょう?
結論から言うと、やはり持ち家の方が満足度は高いといえます。
日本は「ペット共生型物件」はほとんどなく、単にペットが一緒に住めるだけの「ペット可物件」ばかりだからです。
私は不動産会社の賃貸部で2年間働きました。
地元に根付いた不動産会社です。
営業する側から見てわかった、日本のペット可賃貸物件の5つの現状とは。
そもそも圧倒的にペット可物件が少ない
ペット可物件は全国の賃貸物件の10~15%ぐらい。
私が勤めていた不動産会社はペット可物件が3割ぐらいで、地域ではペット可物件が多めの不動産会社だったと思います。
アパ〇〇さんとか、〇〇ブルさんとかからも、よく問い合わせが来ました。
ペット可物件は長く住む人も多いので、退去が少ない印象です。
ペットを連れて引っ越すには、また少ない物件の中から探さなければいけませんから。
猫を2匹飼う転勤族の友人は、愛知、神奈川、大分、千葉と移動していますが、選択肢はまったくないと言っています。
ペット可物件は築年数の古い物件が多い
ファミリータイプは築20年~30年が主流でした。
私が勤めていた不動産会社がなぜペット可物件が多めだったのか?
管理物件が古い建物がほとんどだったからです。
オーナーさんが自ら進んでペット可物件にしたい!というより、不動産会社から
築年数が古くなって集客しにくくなってきたので、ペット可にしませんか?
と提案することが多い。
ですから、間取りももちろん今時ではないし、段差もある、設備も古い。
ペット可物件は『ペット共生型物件』とは違い、ペットに関する設備は何もないです。
猫を飼う人専門の賃貸物件を建てたオーナーが、「空きを待ってくれている人がいるので2棟目を建てている。」とテレビの取材を受けていましたが、『ペット共生型物件』が少ないからにほかなりません。
ペット共生型物件や、新築なのにペット可という物件は賃料がかなり高額になることは覚悟しておいた方がいいでしょう。
多頭飼い不可、大型犬、猫はNGなどの制約が多い
他社さんの管理物件は猫がNGの物件も多く、勤めていた不動産会社の管理物件は猫もOKだったので、よく問い合わせがありました。
「猫を5匹飼っているお客様なんですが、難しいですよね?」
という他業者さんからのお問い合わせもありました。
不動産会社にはペットに対する知識のない人が多く、ペットの数が多いなどのお客様を、ペットに対する知識のないオーナーに説明して承認してもらうということは、難しいと実感しました。
ペットの知識があるので、ペット可物件希望のお客さまの対応をすることが多かったのですが、お断りしなければならないこともたくさんありました。
友人は、不動産会社に「多頭飼いだと増えるから、2匹以上飼える物件は少ないんです。」と言われたらしいです。(-_-;)
私のお客様でラブラドールレトリバーとMIXの2匹を飼っている方で、たまたま1階の庭付き物件が空いていてご紹介できましたが、秋田犬とバーニーズマウンテンドックと柴犬の3頭飼いのお客様はお断りをせざるを得ませんでした。
初期費用が多くかかり、保証金は戻ってこない
ペット可物件は実際に見積りをしてみると、思っている以上に初期費用がかさみます。
ペットなしの場合にくらべて、ざっくり費用が2倍~3倍はかかると思っておいた方がいいでしょう。
「こんなにかかるんだね…。」
お客様に言われたことが何度もありました。
勤めていた不動産会社では、ペットがいる場合には保証金が賃料の3カ月分で退去時に全償却でした。
平均的に入居費用が合計で32、3万円かかり、退去時に保証金は戻ってこないということです。
個人的にはペットが入居していた部屋よりも、喫煙者や全く掃除をしていない汚部屋の方が退去後の状態がずっと悪かったんですけどね。
住人苦情が少ないのはペット可物件の方だった
管理会社には入居者から、クレームが入ります。
「隣の部屋の目覚まし音がうるさい!」
「通路においてある隣の荷物が邪魔。」
などいろいろあるのですが、ペット可物件は意外とクレームが少なかったです。
ペット可物件はペットが仲介となって、コミュニケーションがとりやすいのでしょう。
ただあなたが初めてのペットを連れた入居者の場合は要注意。
ペット可物件の中には入居率が悪くなったので、あとからペット可にするという物件も多いもの。
元からいる入居者はペットを飼っていません。
物件はいつからペット可なのか、元々の入居者さんからは承諾を得ているのか。
本来は管理会社が周知して、入居者の承諾を得てからペット可物件にするべきなのですが、それがきちんと成されていない物件もあります。
クレームに巻き込まれないように、確認しておきましょう。
まとめ
私は29歳でラブラドールレトリーバーの子犬を飼うために、超ボロ中古住宅を購入しました。
当時の私は知識がなさすぎて、たくさんの失敗をしましたが、後悔はしていません。
今は亡き愛犬たちと楽しい時間を過ごせたからです。
超ボロ中古住宅購入の経緯はこちらの記事をどうぞ!
≫大型犬を飼うため超ボロ中古住宅を購入。トリマーでFPで宅建士の住宅遍歴